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食品等関連分野における高温高圧流体の利用技術に関する調査

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食品等関連分野における高温高圧流体の利用技術に関する調査

((財)かがわ産業支援財団  高温高圧流体技術研究所発行)より以下抜粋
超臨界流体を利用した食品等の高機能化技術 (野田 洋二)

—-超臨界流体を利用した食品等の高機能化技術——-

1)超臨界流体抽出装置の形式
超臨界流体抽出装置に採用されている形式については以下のようなものがある

1.1)バッチ式
一般にオートクレーブまたはリアクターと呼ばれる槽単体で処理を行う形式で、処理を行う原料を容器の中に仕込み、所定の温度、圧力まで抽出用流体にて昇温、昇圧させて処理を行うものである。通常、攪拌機が取り付けられ、加熱は電気ヒーター、スチームまたは熱媒により、冷却はジャケットまたはコイルに冷却媒体を流す。この形式は簡単な抽出処理に使用される。

1.2)半流通式バッチ式と同様の抽出槽を使用するが、これに抽出用流体を高圧状態にて供給するためのポンプを設置し、また、圧力を一定にするために流体の出口側には調節弁が必要である。また、抽出用流体を抽出槽に導入する場合にはこれを予熱するための予熱器を設けることにより抽出槽内の温度変化を抑えることができる。ボンベからの液相のCO2をポンプで圧入する場合は液相のCO2を冷却しておかないとポンプがうまく動作しない。この場合のポンプはダイアフラム型が良い。この形式は固体からの抽出処理をする場合に使用される。参考図として超臨界CO2流体抽出装置の例を示す。