誘導攪拌式オートクレーブユニットLC
最高使用圧力:14MPa 最高使用温度:340℃
製品の特長
LCシリーズのオートクレーブは研究室で使う反応容器として迅速、シンプル、そして経済的に導入できます。
それぞれのオートクレーブはすぐに使用可能なセットになっており、オートクレーブ、支持架台、磁力式誘導攪拌機、攪拌機駆動用モーター、モーターコントローラー、バンドヒーター、バルブ、安全弁、圧力計、コントロールボックスにより構成されています。コントロールボックスはオプションとなっており、オートクレーブユニットとは別ユニットになります。従って、オートクレーブユニット側のみ導入して頂くこともできます。
電源を差し込み、配線、ガス配管、冷却水の接続をして頂くだけですぐに使えます。
(第一種圧力容器(小型圧力容器を含む)、高圧ガス特定設備については別途届が必要です。)
↑上の写真はLC-5、ヒーター架台仕様です。
[製品基本情報]
オートクレーブ
支持架台
磁力式誘導攪拌機
攪拌機駆動用モーター
回転数コントローラー
バンドヒーター
バルブ、安全弁、圧力計
コントロールボックス (オプション)
用途
低コストで多用途に使えるセットです!
- 標準の内容積は300mLから8Lとなっており、最高使用条件は340℃にて12.5MPaとなっています。
- 様々な標準アクセサリーにより、ほとんどどのような用途にも使って頂けます。
- その使い方は、バッチ式または半流通式で、例えば、下記のようなものに使われています。
- アミノ酸合成/触媒還元/水添反応/脱水反応/有機合成/酸化反応/重合反応/縮合反応/その他
設置場所に適したパッケージを選ぶことができます!
LCシリーズオートクレーブは完全なパッケージ装置として納入されます。3種類の架台により幅広いオートクレーブの内容積と用途による要求を満足させました。300mLから2Lの内容積のものはヒータースタンドタイプ、300mLから1Lはベンチタイプのいずれかを選択でき1Lから8Lのものはフロア-タイプの架台を選択することができます。
- すべての標準パッケージは以下の構成となっています。
- オートクレーブ本体
- バンドヒーター
- ダイナマグ*1磁力式誘導攪拌機
- 回転コントローラー付きDCモーター
- サンプリングチューブにつながったサンプリングバルブ、プロセス入口バルブ、プロセス出口バルブ、冷却コイル、 圧力計、安全弁、シース熱電対
- 架台
操作のしやすい機器の配置!
LCシリーズオートクレーブには圧力計、プロセス入口バルブ、プロセス出口バルブ、サンプリングチューブがセットされたサンプリングバルブ、安全弁、更に、サーモウエル、クーリングコイルがフタフランジ上に操作し易いように設置されています。
オートクレーブ本体のシール部断面図
フタフランジがボルトによって締められることにより、メタル製シールリングが内面に密着します。更に、オートクレーブ内の圧力が高くなるほどシール面への押し付け力が増し、より漏れの無い状態になります。このメタル製シールリングは他社製の物より格段に耐久性があり、傷を付けない限り何度でも繰り返し使用することができます。
Oリングシール用の溝もLCシリーズには標準で加工してあり、Oリングはそれぞれの用途に最適な材質のものが使用されます。Oリングを使用する場合の最高使用温度は、OリングがPTFEの場合で230℃となります。
- 装置はコンパクトで容器は軽く作られています。
- ヒータースタンドタイプとベンチタイプのものはドラフト内、排気ダクトの下に簡単に設置できます。
- ベンチスタンドタイプにはオートクレーブ本体用の昇降装置が組み込まれています。
- フロア-スタンドタイプにはオートクレーブ本体用の昇降装置が組み込まれています。
- ベンチタイプとフロア-タイプスタンドに於いては、すべてのプロセス配管はフタフランジに接続されているのでオートクレーブの開放時に配管を外す必要はありません。
- 自緊式のメタル製シーリング、またはOリングシールで使うことができ、両方とも漏れゼロの確実なシールが得られます。
- ボルト締めのデザインにより容器の間口内径と内部内径が同じです。
- オートクレーブの内面は電解研磨されているので攪拌とその洗浄が効果的に行えます。
- オプションの底排弁により内溶液の抜き出しと洗浄が簡単になります。
- 磁力式誘導攪拌機(ダイナマグ*1)により漏れゼロ、コンタミフリーの攪拌、混合が実現されました。
漏れゼロ、コンタミフリーの攪拌、混合!
- すべてのLCシリーズオートクレーブユニットにはダイナマグ*1磁力式誘導攪拌機が付いていますので漏れはゼロです。
- この新設計の攪拌機には最新のレア-アースメタルの磁石が“外磁”と“内磁”に使用されているので耐トルクが大きくなりました。
- ダイナマグ*1はその保守と洗浄が簡単です。その内径の変化部は滑らかでまたその内面にはネジ部がないのでコンタミが溜まるところが一切ありません。また、簡単に分解、洗浄をすることができ、全体を殺菌、消毒器の中に入れることもできます。
- ダイナマグ*1の最高使用回転数は2500rpmで、その最高耐トルクは2~14N・mですから高粘度、擬液性の流体の反応にも使用することができます。
- センサーにより中のシャフトの回転を検出しデジタル回転計にその実回転数を表示します。
- デジタル回転計はオプションのコントロールボックス内に含まれていますが、これだけを納めた独立したボックスとしての供給もできます。シャフトの回転が止められたときには低回転警報から連動してモーターの回転を停止させます。
使いやすいコントロールボックス!
- 形式:CP-F-1A
- 300ml~2000mlまでの内容積のオートクレーブに使用されます。
- PID制御機能付き温度調節計付き。
- ヒーター出力制御用ボリューム付き。
これにより温度が比較的低い領域での温調時のオーバーシュートが最小にできます。 - 形式:CP-F-1B
- 300ml~2000mlまでの内容積のオートクレーブに使用されます。
- PID制御機能付き温度調節計付き。
- ヒーター出力制御用ボリューム付き。
これにより温度が比較的低い領域での温調時のオーバーシュートが最小にできます。 - デジタル回転計付き。
- 形式:CP-F
- 4000ml~8000mlまでの内容積のオートクレーブに使用されます。
- PID制御機能付き温度調節計付き。
- ヒーター出力制御用ボリューム付き。
これにより温度が比較的低い領域での温調時のオーバーシュートが最小にできます。 - デジタル回転計付き。
- オプション
- 温度高警報、シャットダウン機能
- プログラマブル温度調節計
- デジタル圧力指示計
多彩なアクセサリー!
LCシリーズオートクレーブは以下のようなアクセサリーを追加することにより様々な用途に使えます。
- 固体チャージングシステム
- 触媒追加デバイス
- 分散チューブ
- リフラックスコンデンサー
- フレキシブルチューブ
- クイックコネクター
- フラッシュバルブ
- サイトグラス
- グラスライナー
- テフロンライナー
- バッフル
- 触媒カゴ
多彩な攪拌翼!
材質と他の仕様
標準のLCシリーズのオートクレーブはSUS316またはハステロイC-276製のどちらかを選ぶことができます。オプションの高温仕様のオートクレーブでは、その最高使用温度は538℃となります。また、ハステロイB-2、モネル、インコネル、チタンそしてジルコニウムなどの材料で製作することもできます。
型式 | 内容積 | 内径 | 内高 | 接続径 | 最高使用圧力 | 架台 | ヒーター | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
電圧(V)/相 | 容量(kw) | |||||||
LC-3 | 300ml | 67 | 87 | 1/8″HP | 12.5MPa | ヒーター・ベンチ | 100/220/1 | 0.50 |
LC-5 | 500ml | 67 | 146 | 1/8″HP | 12.5MPa | ヒーター・ベンチ | 100/220/1 | 0.56 |
LC-10 | 1000ml | 92 | 159 | 1/8″HP | 12.5MPa | ヒーター・ベンチ・フロアー | 100/220/1 | 1.20 |
LC-20 | 2000ml | 92 | 303 | 1/8″HP | 12.5MPa | ヒーター・フロアー | 100/220/1 | 1.50 |
LC-40 | 4000ml | 135 | 298 | 1/4″HP | 12.5MPa | フロアー | 220/1 | 2.50 |
LC-80 | 8000ml | 184 | 343 | 1/4″HP | 12.5MPa | フロアー | 220/3 | 5.00 |